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【セミナーレポート】障害年金業務を通じて見えてきた社労士の役割・可能性

セミナーでの学び

2021年5月11日(火)19時から「障害年金業務を通じて見えてきた社労士の役割・可能性~最後に人を守ることができるのは「企業」かもしれない~」というセミナーに参加しました。

障害年金を専門に扱っていらっしゃる社会保険労務士、松山純子先生のセミナーでした。

働き方改革とは…

まずテーマとして働き方改革の定義が示されました。

(略)就業機会の拡大や意欲・能力を存分に発揮できる環境を作ることが重要な課題になっています。「働き方改革」は、この課題の解決のため、働く方の置かれた個々の事情に応じ、多様な働き方を選択できる社会を実現し、働く方一人ひとりがより良い将来の展望を持てるようにすることを目指しています。

どんな人でも働ける社会を目指していく、ということです。

困ったことの事例

しかし重度の障害や精神疾患を持つ人が働く場合、会社で色々と困った事象が発生します。例えば耳が聴こえない方がエレベーターに乗り、定員オーバーのブザー音が聴こえず降りなかったところ、周囲から冷たい目で見られたというのがありました。ASDの例では、勤務中に耳栓をしていたら態度が悪いと解雇されたという例もありました。(ASDは聴覚過剰で音に敏感な特性があります。)こうした違和感に「何かあるのではないか」と思う所から始めようということです。

特性を生かして働く

様々な特性がある人でも、それを活かした働き方は可能であり、それを実現することで人生は豊かになるのだそうです。ユニクロの例では、バックグラウンドに障害を持つ方が入社し、周りのスタッフがその人に世話を焼く習慣ができ、接客の際にお客様への気配りができるようになり、結果的に売り上げが上がるというケースがあったそうです。またASDの集中力を活かして、口コミサイトのチェックで活躍する方や、車が好きな若年性認知症の方が洗車業務で活躍される例もありました。

人の心が社会を動かす

年金専門社労士でなくとも、従業員について相談を受けた時に「困った人を何とかしたい」と厄介払いするのではなく、様々な可能性を考えることで双方が幸せになれるのではないかと思いました。コストや生産性を追い求めるだけではなく、人の心が通った社労士が求められているのではないでしょうか。

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