第18回紛争解決手続代理業務試験(2022年11月26日実施)に合格しました。どう勉強したらいいかすごく悩んだので私がやったことを書きます。まず父にアドバイスをもらったのは、以下の2点です。
・特別研修と試験は別物である。
・とにかく自分の手で書くこと!
この2点は重要です。特別研修が試験対策になるわけではありません。もちろん研修はすごく役に立つのですが、参加したからといって試験問題が解けるようになるわけではありません。では何をしたらよいかというと自分の手で解答を作る練習をひたすらやることです。LECやおきらく先生の講座を取るか悩みましたが、金銭的なこともあり結局黙々と一人で勉強しました。
過去問をひたすら解く(書く書く書く…)
まず買ったの河野順一先生の過去問です。第1回と13~17回は本に載っていますが、第2回から12回まではCD-ROMに収録されています。CD-ROMだと問題を解くのに困るので、まず問題と解答用紙を全て印刷しました。そして9月頃から解き始めました。解くと言っても、最初は書き方が全くわからないので解答を見て、途中からはとにかくマスを埋めることを目標に書きました。それでもマスを埋められない箇所は、赤ボールペンで解答を書き写しました。
そして解説を何度も読みました。特に重要な雇止めや解雇の時に書くべき項目を暗記しました。解説部分にまとまっているのでそれを憶えればOKです。11月の特別研修が始まるまでに過去問をほぼ終えました。
特別研修は予習が必要なので、過去問を先にやっておいてよかったと思います。予習しておかないとグループ討論についていけません。しかしこの研修を通して学ぶことは非常に多いです。討論で発言することで自分の考えがまとまったり、気付きを得ることができます。
過去問の解答と自分の答えの結論が逆になってもいい
過去問を解いていて悩んだのは、自分の答えが解答と逆の結論になることです。事業主と労働者のどちらの意向を反映させるかによって書き方が全く違うものになります。これは明らかに労働者が悪いだろうと思って書くと、解答は労働者寄りだったり。しかしこの結論に拘る必要はありません。どちらの結果でも根拠を挙げられればOKです。私は最初これを知らなくて、河野先生と逆の結論になるたびに落ち込みました。実際おきらく先生のテキストでは結論が逆のものが多かったと聞きます。
倫理から先に解く
試験の配点は、第1問が70点・第2問が30点の合計100点で、合計55点で合格(ただし第2問の倫理に関しては10点未満で足切り)です。
倫理は10点以上取らないと合格できないので、まずこちらを先に解くことをお勧めします。事例問題に時間を取られて、焦って倫理が疎かになると合格が危ういです。倫理は落ち着いて考えれば比較的書けます。とは言え民法等が絡む難しい問題は解けなくていいので、社労士法に関わる部分は必ず取れるようにしましょう。
私が買った書籍
特別研修と試験に備えて買ったものです。この判例集は研修参加者のかなりの方が持っていました。必須ではないはずですが、研修中に確認する判例はほぼ網羅されています。また六法の代わりに労働関係法規集を買いました。民法が手薄ですが何とかなりました。