「NVC 人と人との関係にいのちを吹き込む法」という本を読み終えました。勝間塾でコミュニケーションを学ぶ中で、塾長が勧めていたので読み始めました。最初に気づきを得たのは次の箇所です。
相手に過剰に求めない
彼は、わたしを幸福にするためにいるのではない。
当たり前のようですが、特に身近な人に対して、過剰に求めすぎてしまう場合があると思いました。私はこの傾向が強く、どうしても一番近い人には全てを受け止めてほしいと思ってしまいます。でも世の中のどんな人も、わたしを幸福にするために存在しているわけではありません。人それぞれの考えや事情があって、どんなに近しい存在でも、私はその人の意識のほんの一部なのです。
感情を的確に表現することが大事
そしてもう一つ紹介したいのが、感情の表現方法についてです。私たちが普段自分の感情を正しく表現していないことによるすれ違いの事例を多数紹介しています。例えば、●●と感じる、と言う場合の「感じる」は感情を表現していない場合が多々あるそうです。
「誤解されていると感じる」
これは相手がどれだけこちらを理解しているのかという度合いを評価として表現しているものであり、実際の感情を述べたものではない。この場合は、「心配だ」あるいは「いらいらしている」といった感情を抱いているのだろう。
感情というのは、悲しいとか嬉しいとか寂しいとか、具体的な気持ちを表すで表現すると相手にも正しく伝えられるのです。自分でもモヤモヤした時にも、こうした感情を認識するだけで楽になるような気がしました。
人が怖いと思うのは、相手のことがわからないからです。こうしたわかりやすい言葉でコミュニケーションできれば、格段にストレスが減るのではないでしょうか。ただ、これは翻訳本で若干表現に違和感があることは否めません。日本人は直接的な表現を避ける傾向があって、漠然とした言い回しをしがちです。逆にあまりに直球な感情を表現してしまうと、その場にそぐわないケースもあるかもしれません。そこで、語彙を増やそうという発想から、語彙サンプルも掲載されています。
愛情深い 明るい あたたかい ありがたい 安心 いい気分 生き生きする 息をのむ 威勢がいい いとおしい ウキウキした 打ち込んでいる 有頂天 うれしい うれしくってたまらない エネルギッシュ 大喜び 穏やか 落ち着いた 快活 解放感 ・・・・・
上記は10分の1くらいを抜粋しましたが、まだまだたくさんの語彙が紹介されています。普段の気持ち様々な言葉で表現できると心も豊かになるし、より相手に伝わります。
この他にも怒りの対処法や交渉など様々なコミュニケーション方法を紹介しています。何度か読んで、自分の中に定着していきたいと思いました。
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