「世界で最もイノベーティブな組織のつくり方(山口周 著)」いう本を読んでいます。イノベーションとは、経済発展の一因としての技術革新、すなわち新しい物を生み出すことです。
近年、日本ではなかなかイノベーションが生まれていません。この本は2013年の本ですが、10年たった今もその状況は変わっていないように思います。日本人は創造性がないのか?という問いから始まり、過去の日本人は世界に通用するものをたくさん創り出していた例を挙げています。映画「羅生門」や浮世絵、建築分野では桂離宮などのすばらしさを語っています。
ではなぜ、現代ではその創造性が発揮されていないのか。その例として現代の人口における年齢構成をあげています。創造性豊かなのは、主に「若い人と新参者」だそうです。しかしこうした人が企業内で上司に物申すことがしにくい状態なのではないかと言っています。というのも、1950年代は50代、60代が少なく、若者が多い人口構成でした。そのため多数派の若者が声を上げやすい環境だったのではないかと。逆に今は若者が少数派で声上げにくいということになります。
私は若者ではありませんが、社労士業界の新参者です。そして上司もいません。これは業界にイノベーションを起こしうる人材なのではないか?などと考えていました。まだまだ目の前の仕事で精一杯ですが、何か新しい取り組みをしてみたい、という気持ちはいつもあります。サービスは時代と共に変えた方がいいものもあります。原点は経営者が求めるものは何か、ですよね。小さなことでも、思いついたことを一つでも形にしていきたいと思います。
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