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丁寧ならいい訳ではない

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子供がまだ小さかった頃、フルリモートで秘書の仕事をしていたことがあります。その時に私の上司だった女性は、とにかくビジネス文章が上手でした。どんなことも相手の気を悪くせずにこちらの意図を伝えることができます。事業家とのやり取りなので失礼があってはいけないと、私は必死に先輩の文章を真似していました。とにかく丁寧で細やかな気遣いに溢れた文章です。

当時は「メールってこう書くべきなんだ!」と感動して「これこそが正解なのだ」と思い込んでしまいました。それで誰に対してもそういうメールを書き、友達に驚かれた(引かれた?)こともありました。滑稽ですがそれほど気遣いに感動したんです。

今社労士としてメールを書くことも多いのですが、未だにこの時の癖が出てしまいます。しかし秘書としては良くても、社労士としては丁寧すぎるかもしれないと思いました。例えば依頼したものを送ってもらった時に「拝受いたしました」という言葉を遣っていました。違和感を感じますよね。

立場や関係性に合わせた文章や話し方をするのは大事です。しかし結構難しいことだと思います。自分を客観視することや相手の立場で考えてみることが求められます。それでも正解かどうかはわかりません。試行錯誤ですねぇ。

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