思い返すと、高校受験、大学受験、就職してからは情報処理試験や損保の販売資格試験、VBA、Javaなどを勉強してきました。妊娠中は簿記検定から産後は税理士試験の勉強もしたし、WordPressも独学で身に付けました。それから社労士試験、年金アドバイザー、給与計算検定、特定社労士を受けて今に至ります。いつも何かに追われるようにやってきた気がします。
年末年始に山本文緒さんの「自転しながら公転する」という小説を読みました。主人公は30代のアパレル販売員なのですが、友人から「お洒落な人って狭量なところがある。」と言われる場面があります。服装で人とは違うと主張することが狭量であると。お洒落だということは素敵な事ですが、野暮ったい人を認めない人のようにも見えます。私もスキルを沢山身に付けることで人と差別化したい気持ちが、自分をどんどん狭量にしているような気がしました。
色々な価値観を認めて尊重できる人間になりたいと思いました。その中で自分ができることをできる範囲でやる。そうやって無理をしなければ、他人にも寛容になれるような気がします。資格を取ることも、誰かに褒められることも、SNSでいいねをもらうことも、人生ではそれほど重要なことではないんだなぁと今更ながら思っています。