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昨日と違う今日にする

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3月になると思い出すことがあります。新卒で入った会社の新人研修です。その中で「社会人になったらどうなりたいか」という課題が出て発表する機会がありました。私はその時「毎日違う日を過ごす」と書いて、自信を持って発表しました。というのもサラリーマンというのは、毎日同じことの繰り返しでひどく退屈だろうと思っていました。だから昨日と違う今日を過ごしたい、と書いたのです。私としてはすごくいい出来だと思ったのですが、その発表に対して共感してくれる人はほとんどいなかったように思います。恐らく求められる答えは「業務でどう貢献するとか」とか「今学んでいることをどう活かすとか」といった仕事の抱負だったのでしょう。

こんな風に「サラリーマン=退屈」と思っていた私でしたが、現場に配属されて洗礼を受けました。上司の指示を理解できず、何をすべきかも全くわかりませんでした。だから何としても役に立ちたいと必死でした。それでもサラリーマンを何年か続けるうちに少しずつ惰性になってきます。20代後半になると二日酔いでもできるレベルの仕事になっていました。

今社労士として改めて思うのは、「毎日違う日を過ごそう」ということです。若い時は変化がないことは退屈だと思っていたのに、年齢を重ねると逆に変化を嫌うようになると感じています。同じことの繰り返しは楽ですが、それを続けているとダメになります。私はいつからか目立たないように、物陰で無難にやり過ごす自分になってしまった気がします。どんなに小さなことでもいいから、発見したり、新しいことをやって、昨日と違う今日にしたい。

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