今朝から次女が高熱で急遽一家で自宅待機になりました。次女の親友がコロナ陽性だったので、覚悟はしていました。夕方に発熱外来でPCR検査を受ける予定です。陰性だと嬉しいのですが…私も子供たちも日々忙しかったので、束の間の休息となり、よかったような気もします。
というわけで、午前中は「悪医」という小説を読んでいました。癌の末期患者に対して、医師が「治療法はありません。後は有効に時間を使ってください」と告げる医師が、患者から「死ねということですか?」と反発を受けるところから始まります。治療の副作用で余命を縮めるより、治療しない方がいいという医師の考え方と、それをなかなか患者が受け入れられない末期患者の2つの視点で描かれています。どちらの苦悩もリアルに伝わってきました。治療しないで有効に時間を使った方がいいというのは、多くの例を見てきた医師だから言えることで、患者に取っては必ずしもそれが正しいとは思えない。受け入れる心の準備や、やり尽くしたという気持ちが大切だったりします。自分だったらどうするか、とか色々なことを考えました。特に、末期患者の小仲という人物が、自分の人生に意味があったのかと考えて、ホスピスの院長が意味なんて考えなくても、立派な人はたくさんいるし、普通の人も立派だし、そもそも意味のない人生はない、と言っていたことがすごく心の残りました。
小仲のように意味を求めすぎて辛くなってしまう人は多いと思う。私もこんなことに意味があるのかな、と考えることはたくさんあります。でも意味があるかどうかはそんなに重要じゃないのかもしれません。