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そうか、短時間勤務には評価制度が必要なんだ。

ビジネス

先日お絵描きムービー作家の方とお話したのですが、その方は元々教員をされていて、子育てを機に退職されたそうです。それからお絵描きムービー作家として活動されているそうですが、とても楽しく生き生きとお仕事をされていました。お絵描きムービーというのは、ホワイトボードのイラストを動画にするもので、自己紹介などに活用できるものです。制作過程ではカウンセリングのように自分を振り返って今に至るストーリーを作るそうです。どうしてこの仕事に就いたのか、の背景や思い入れを伝えることができます。

改めて自分が社労士になったきっかけや当初の思いを振り返ってみました。自分のこととなると、あれこれ取っ散らかった断片的な記憶や思いが蘇ってきます。最近営業など現実的なことばかり考えていて、自分の思いを忘れていました。

過去を振り返ると深夜残業で辛い思いをしたことや、未払い残業と倒産、その後妊娠中も残業で切迫流産になってしまったことなどが思い出されます。当時はあまりにも労務の知識がなく、言われるがままに働き、退職してしまいました。今は昔ほど酷い残業はないかもしれませんし、妊娠出産への理解も進んできているとは思います。しかし育児については、職場内の不公平感が否めない状況が依然としてあります。いくら短時間勤務を容認していたとしても、大変な時に一人だけ帰られたら、それをかぶる周囲の人が穏やかでいられるはずはありません。また、日本では特に短時間勤務の人に責任のある仕事を任せられない、ということになり、フルで自由に動ける人を重用する文化がずっと続いています。

国がどんなに育児休業や両立支援を推奨しても、職場の文化が変わらない限り社会は変わっていきません。そうなると、しっかりとした評価制度が必要だということになってきます。時間で評価するのは簡単ですが、成果で評価しようと思ったら、しっかりとした基準が必要になってきます。

自分が生き生きと働くために過去を振り返っていたら、意外なところに話が飛んでしまいました。もう少し深く考えてみたいと思います。

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