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キャリアアップ助成金…今後は顧問先だけに

ビジネス

先週は体調が悪く、何とか仕事をこなすだけで精いっぱいでした。週末から回復してきて、この土日に休養してやっと調子が戻りました。

創業間もない企業の支援をしていると、「キャリアアップ助成金」に興味があると言われることが多いです。恐らく助成金コンサルタントみたいな人から電話がかかってきて、簡単に申請できますよと言われるからだと思います。コンサルタント料として結構な額を請求すると聞きます。コンサルタント業者は申請のアドバイスだけして申請は企業に行わせれば、違法性はありません。こうしたコンサルタント達が「キャリアアップ助成金」を大々的に宣伝しているせいで?!人を雇えばもらえる助成金としてすっかり有名になってしまった感があります。

しかし近年キャリアアップ助成金は、賞与等の条件が追加されたり、審査自体が厳しくなってきて、以前のように簡単に給付されなくなってきました。また社労士が代行した場合は連座制で連帯責任を問われます。今月の月刊社労士には、助成金の不正受給に関与した社労士が1年の業務停止命令の処分を受けたことが掲載されていました。書類を捏造したり、事実と異なる申請をした場合、社労士も罰せられるので、助成金申請はリスクの高い業務になりつつあります。また不支給決定の可能性もあるので、支給決定の15%、20%の報酬といっても、それほど良い仕事ではなくなっているように思います。

私自身も助成金の依頼について今後どう対応していくか苦慮しているところです。申請要件が毎年少しずつ変わるので情報収集にも時間がかかり、今後は顧問契約のお客様のみに限定しようかと思っているところです。

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