鴻上さんの人生相談をたまに読むのですが、今回は心に刺さりました。
■「気の毒な友人」に親切にした女性が絶交された訳
https://news.yahoo.co.jp/articles/ef7c5d3720504725e00383c93ff50dbd42a4dce5
相手を「可哀そう」と思うことで無意識に優越感を感じてしまって、それを相手から拒絶されたという記事です。人付き合いって難しいですよね。友達というのは特に難しいです。結婚しているとか、子供がいるかとか、仕事を続けているかとか、生き方に様々な違いが出てくるからです。同じような境遇でもそれこそ持ち家かとか、車があるとか、子供の学校はどこかとか、小さい違いが沢山あって、そこにコンプレックスがあるとマウントを取られたと思ったりします。
大人になると褒められることもないし、労ってくれる人もいないとどうしても承認欲求が出てきてしまいます。不幸なネット記事ばかり見て自分の幸せを確認したり、他人にマウントを取ったりして、何とか自分を保つという日常を自分にも重ねてしまいました。
でも人に勝つことで幸せを感じようとしたら、それこそ一生幸せにはなれません。また誰かに承認されないと幸せを感じられないとしたら、そういう人が現れないと幸せになれないことになります。
小さい頃から人に負けないように勉強して、就職しても頑張り続けて、そういう価値観で生きてきてしまった人間にとって、「そのままでいいんだよ」なんて言われても早々に受け入れることは難しいのです。ただ、意識してどこかで大きく価値観を変えないと苦しくなります。いや既にもう苦しんです。私の方ができる、私の方が不幸だ、どんなことも「私の方が…」という気持ちが出てきたら、それはもうやめようと思います。
