最近面白かった本を紹介します。
臆病者のための裁判入門(橘玲著)
これはあるきっかけから裁判を経験することになった著者の記録です。当事者として裁判を行うとどうなるのかがよくわかります。特に簡裁と高裁の違いや、裁判は事実の認定や心証などが常識と少し違った観点で評価されることもわかります。
ある男(平野啓一郎著)
「日蝕」の著者です。日蝕は凄く難しい小説でしたが、これは違います。別人の人生を生きるという不思議な世界の話でした。男性目線で書かれているので、女性の登場人物にはイマイチ感情移入できませんでしたが、ストーリーが面白くて一気に読みました。
ニュータイプの時代(山口周著)
これは結構読みごたえがありました。これからの時代について書かれています。特に価値観を転換しなければならない、と点は大いに賛同しました。これまでは物質的な豊かさを求めてひたすら物を作る、改善するということを繰り返してきましたが、もう既に物は溢れていて、解決すべき課題も減ってきました。これからは役に立つより「意味がある」ことに価値を置く時代になると。
また、こんなに便利になって色々効率化されているのに、人の労働時間が減っていないということは世の中には実はそんなにやらなくてもいい仕事が溢れているということだそうです。そうした無駄に「NO」と言って脱出することが、全体を良くしていくということが書かれていました。
もう一つは、ライフサイクルが早くなっているので、一つのことに固執せずあらゆることを試してだめなら次に行く柔軟性が必要だということです。とにかくこれまで良かったことが、そうではなくなる、という心持ちでいることが重要です。
特定社労士のオンライン講義視聴と、ジョブカン検定もやりたいのですが、読書はやめられません。