どこで見たのか忘れたのですが、「他人を否定しない」という言葉が最近頭をよぎります。誰かのツイートだったかもしれません。私は並外れた悲観主義者で、もう日常的に過去の嫌なことを思い出したり、言われたことを悪い方に取る習慣がついてしまっています。
しかし最近これに疲れてきました。毎日こんな風だと気分が暗くなります。いちいち自分や他人を否定したり、積極的に嫌な事ばかり考えていたら、幸せになれるわけがないんです。人はそれぞれ全く違う価値観を持ち、日々全く違うことを考えていて、各々が尊重されるべきなんです。私は私の幸せを追求すればいいし、それについて誰かに否定される筋合いはないわけです。
結局どうしてこういう不満が湧き出てくるかというと、自分自身が世間体に振り回されて、「こうあるべき」という枠に押し込めているからなのかもしれません。もっと自由に人目を気にせず振る舞えば、他人のことなんて気にならなくなるでしょう。そうすれば、他人の嫌な所よりもいいところに目がいくようになって、人間関係の好循環が生まれるのかもしれませんね。
そういえば、山口周著の「ニュータイプの時代」という本を読んでいたく感動した箇所がありました。会社にはビジョンが必要だという話の中で、LCC(格安航空会社)ピーチ・アビエーションの社長の話が紹介されていました。「過去には日本とアジアの国々の間で不幸な出来事がありましたね。ああいうことを二度と起こさないために、友達がいろんな国にいるという状態にしたいんです。そのためには若いうちからどんどん外国に出て、いろんな文化に触れ、たくさんの人と知り合ってほしい。ではどうするか?財布の軽い若い人でも乗れて、いろんな国に行ける、そういう航空会社が必要なんです。ピーチはそれをやるんです」
これを読んだら、自分の半径何キロメートルの世界が何て狭いんだろうと思ったし、ピーチでどこか旅して友達を作ってみたいと前向きになれたんですよね。