求人票を見ていると、経験3年以上、とか実務経験必須、といった記載が多いですよね。採用する側からすれば、即戦力の指標として実務経験を問うのはごく当たり前のことかもしれません。しかし、これがキャリアチェンジの大きな障壁になっていると感じます。
私がSE時代に寄せ集めの開発チームにいた頃、その中にすごく怠慢な開発者がいました。出来もあまりよくなく、明らかに能力不足の方でした。何故かというと、その人は社内の優秀な技術者のバーターでプロジェクトに参画し、その経験を実務経験として当プロジェクトに参画していたそうです。こうして実務経験らしきものを作って現場に派遣する会社が多くありました。
派遣のようなプロジェクトでは、こういうことができますが、そうでない場合「実務経験らしきものを作る」機会はなかなかありません。研修を受けても実務経験にはカウントされません。一体どうしたらいいのでしょう。
採用に置いて実務経験に固執する理由としては、日本は労働者を解雇するのが非常に難しいことが挙げられます。労働者を守るための労働基準法ですが、そのせいで採用のハードルが異様に高くなっている点は大きな問題点の一つではないかと思います。もう思い切って独立するというのも選択肢の一つかもしれませんが、それも大きなリスクが伴います。もっとチャレンジできる世の中になってほしい、と切に願います。
コメント