昨日ロッチというお笑い芸人のコントをYouTube動画を観ました。行列ができる有名ラーメン店に突然ある人がやってきて、「ここで修業したことにしてください」と頼みます。店主は当然断りますが、その人はその店と同じ味の自前のスープを作ってきたと説得します。この店の暖簾を持って地方で開店すれば、必ず繁盛すると。そして売り上げの２０％を還元すると言います。「修行いりますか？」「これでみんな幸せになれます」と力強く説得して最後は成功します。店主は「辛い修行お疲れ様。頑張れよ。」言ってと暖簾を渡すんです。
これって正に起業家精神だなぁと感心しました。そして現代の「経験者優遇」や「下積み必須」の固定観念に一矢報いる考え方だと思いました。人は、採用やその店を選ぶ基準としてわかりやすい指標がほしいのです。業務経験だったり行列ができるラーメン店の暖簾だったり。当人にいくらやる気があっても、学ぶポテンシャルがあっても、それらは目に見えません。そして多少の業務経験や下積みを何年かやったところで、その人が成果を出す人間かどうかはやってみないとわからないのです。
修行しないで暖簾をもらうなんて、ある意味図々しい話ですけどね。しかし売り上げの20％還元している間が修行期間のようなものです。タイパ（タイムパフォーマンス）、コスパ（コストパフォーマンス）を重視する現代の考え方を反映しているように思います。ラーメンスープも動画を見て学んだと言っていました。行動力があれば成功できる時代なのだ、と締めくくりたいところですが、人生そんなに甘くない。その後この人が成功したのかどうかが気になります。。
